大阪市城東区で健康的な天然素材にこだわりお家づくりをしている平和建設スタッフです。
南海トラフ地震はいつか来る。
耐震リフォームも大事ですが、まずはシロアリ・腐朽対策が早急に必要なようです。
阪神大震災の際にも倒壊原因の一つにこのシロアリ・腐朽による耐久性低下が見つけられています。
今回はこのシロアリ・腐朽による耐久性低下について
今村祐嗣 京都大学名誉教授が阪神大震災の起きた1995年にまとめた「阪神大震災にみる住宅の腐朽およびシロアリ被害」をご紹介したいと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeez/7/3/7_158/_pdf
阪神大震災後での倒壊原因について
平成 7年 1月17日の早朝に発生した兵庫県南部地震は,淡路島北部を震源とするマグニチュード 7.2の直下型で,震度 7の激震が,神戸市須磨区から西宮市まで大都会神戸周辺を襲った.多くの住宅が倒壊・焼失し,高層ビルや高速道路など構造物が崩壊し, 5千人を越える死者と4万人以上の負傷者など,莫大な被害が発生した.死因
冒頭 阪神大震災にみる住宅の腐朽およびシロアリ被害
のほとんどは,住宅倒壊による圧死であった.
筆者は,震災直後の 2月上旬に芦屋市,神戸市周辺の住宅調査を行ったが,その時の結果を踏まえ,かっ各種の震災報告を参照して,木造住宅の被害の要因,とりわけ住宅の腐朽およびシロアリ被害について検証してみたい。
木材の専門家である筆者が阪神大震災後での倒壊原因をしらべるために混乱する神戸の街を調査した結果がまとめられています。
その内容は地震には「耐震性」の問題以外にも「耐久性」の問題が見つかったことが書かれています。

壁量やそのバランス、接合部の構造耐力など力学的欠陥が指摘されるとともに,倒壊した建物や損傷を受けた住宅では、土台・柱・壁下地などの腐朽やシロアリの被害が著しいものがあり、また、外壁ラスモルタルの剥離がきわめて多く,内部部材が腐っているようすがしばしばみられた。
阪神大震災にみる住宅の腐朽およびシロアリ被害
つまり、耐震性の足りないものもあったが、倒壊した住宅では腐朽やシロアリの被害が著しいものがあった。とのこと。
内部部材は壊れてしまわないとみることができません。
阪神大震災では外壁が剥がれると内部が腐っているものがおおかったとのこと。

一階部分が崩れ内部部材が見えている。
見えている内部部材はシロアリ・腐朽による劣化が見られたそうです。
水の侵入を許すと腐朽を助長
・樋の破損や窓台あるいは庇などの雨仕舞の悪さがもとで供給された水分が,乾かずに腐朽を引き起こしたと考えられる
・サッシ局りで結露した水が木部へ伝わったために生じたと思われる腐朽被害が、浴室付近の柱やサッシの周囲の木材に認められた
・ベイツガ材は,心材部分も腐れに対する抵抗性を備えておらず,適正に防腐薬剤lの処理を施していないと,いったん水が入ると腐朽は急速に進む
引用『阪神大震災にみる住宅の腐朽およびシロアリ被害』
現在のお住まいに水の侵入を許している部分があれば、大きく耐久性を損なわれている可能性があり、南海トラフ地震が来た時に耐えられないかもしれないことを示していそうです。
シロアリの被害
・ヤマトシロアりでも,住宅部位のかなり高いところにまで被害が及んでいた。
・屋根軒先においても、腐れとシロアリ被害をいくつかの住宅で確認できたと報告している。
大阪にいるシロアリはヤマトシロアリとイエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類。
その中でもイエシロアリはヤマトシロアリの数十倍もの加害力があると言われています。
大きい巣では百万匹ものメガロポリスという大きな巣をつくることも、、。


南海トラフ地震に対して準備にシロアリ・腐朽対策も取り入れてほしい。
今回の地震(阪神大震災)は,はからずも住宅における構造耐力の耐久性維持の重要性を呈示したといえる. これは,今後建築される住宅だけでなく,現在建てられている住宅の地震耐力を評価する上でも大切である.耐久性の維持については,住宅工法のいかんにかかわらず付随する課題であり,総合的な見地からの取り組みが早急に求められている。
1995年から27年経った。
当時被害を受けた家はそのまま残っていることは少ないかもしれない。
それでも、シロアリも腐朽菌もどこぞの住宅内で家を食べて増殖している。
今村祐嗣京都大学名誉教授が早急に取り組みが必要だといったこと。南海トラフ地震がいつ来るか。と懸念されている今こそ必要なことなのかもしれません。
シロアリだけでなく、劣化状況を確認し、直すべきところは直す。平和建設へお気軽にご相談してください。