大阪市城東区で本当にいい家を真面目に考えている平和建設のスタッフです。
リノベーションの相談が増えているように思います。
特に中古住宅を購入し、リノベーションをする選択肢を選ぶ方が増えています。
メリットとしては
新築住宅を建てることに比べて価格が抑えられる上に、その家に入ることができるためにより創造的なデザインを検討することができます。
ただ一点の不安点は、
中古住宅のために状況が解体しないとわからないという点です。
また、金融機関もリノベーションの工事に最適化されていないという点も問題かもしれません。
中古住宅を購入し、リノベーションを行う場合における注意点などをまとめていきます。
家探しのなかで中古住宅購入を検討されている方はご参考にしてください。

中古住宅は壁を剥がさないと状態がわからない。
健康診断の時に、身体のなかを見るためにレントゲンやCTスキャンなど技術が進んでいます。
住宅においてもそこまで進んでいると良いのですが、解体しないと残念ながら触診程度しかわからないのが現状です。
特に、住宅の基本性能については、
剥がして、現状を確認しなければ必要な工事がわからないものです。
例えば、
木部の腐食があるか?
断熱材のカビや気流止めがあるか?
などなど、、
金融機関はまだ対応できていない様子

長く安心して暮らせる中古住宅にするためには上記で説明したように、壁を壊して、悪くなっている場所を探しながら、お施主様と相談しながら決めていきたいところ。
しかし、残念ながら住宅ローンなど金融機関、仲介に入ってくれる不動産会社などの流れでは、リフォーム費用はしっかり決めておかなければいけません。
不動産決済前の金消契約でリフォーム費用についても確定させられてしまいます。
本当に必要な工事の見積もりもできないままに、、
契約後決済前に、リフォームの見積もりの時に壁を壊したりができませんし、わかるのですが、銀行の方はリノベーションに対応していってほしいなあと思うのですが、手間なのでしょうね。
「壁を壊してから、見積りつくりたい。」
が不動産取引ではなかなか通用しないのです。
真っ黒にカビた断熱材をそのままに施工
先日youtubeでリノベーション現場で柱の傾きをなおす施工をUPされている会社さんがいらっしゃいました。
室内側から壁が壊され、グラスウール断熱材が入った現場、
施工手法としては1980年代以降のお家なのかなとの印象でした。
柱の傾きを直すため、職人たちがあの手この手としているのですが、
私には断熱材がまだらに黒くカビていることが気になってしまい、この断熱材が入れ替えられるのか?と最後まで見てしまいました。

(写真はイメージ)
結果、
上から蓋するように石膏ボードが貼られてしまい、かびた断熱材はそのままでした。
断熱材がカビている可能性があることは建築会社としてはわかっていたと思いますが、
年代的にも断熱材が入っているかどうか怪しい年代。
壁を剥がしてみて、カビだらけの断熱材を見つけたときの気持ちはすごくわかります。
もちろん、見つけたら取り換える又は透湿抵抗値の高い断熱材に入れ替えるなどを考えると思うのですが、残念ながら、、。
あくまで推測ですが、
かびた断熱材をそのまま蓋をしたのには、お客様のご予算の問題だったのではないかと思います。繰り返しになるのですが、現場で壁を剥がしてみることができるのは、住宅ローンの融資額が決まってからだからです。
予期せぬケースを踏まえた住宅ローンの組み方を検討ください。
このように中古住宅を購入してのリノベーション現場では予期せぬことも起きること前提に見積もりを行い、銀行も準備しておくことが大切です。
中古住宅を購入してリノベーションを考える場合は、建築会社との関係を構築しておくことを覚えておいてください。しっかり物件が決まっていなくても早めにご相談してください。