お家でできる環境問題で快適な家にリフォーム

大阪市城東区で性能とデザインにこだわった家づくりをしている平和建設のスタッフです。
マクドナルドの紙のストローを使うたびに複雑な思いなるスタッフです。11月も後半に差し掛かり、寒さが厳しくなってきました。

先日素敵な団体を教えてもらいました。

Climate Integrateは、市民、政府、企業に対してそれぞれの脱炭素化に向けた気候行動を加速させ、公正で持続可能で平和な社会を実現することを目指す独立系シンクタンクです。当団体の平田仁子がBBCが選ぶ2022年の「100人の女性」に選ばれるなど、非常に期待されている団体です。Climate Integrateからは住宅に関する発表もありました。

寒い先進国で取り入れられている室内規定温度18℃に適合しているのは、北海道、新潟、千葉だけだとのことです。比較的温暖な関西では、夏の対応もあって冬は寒くても我慢するという文化が定着してしまっているようです。

気候変動の専門家が住宅についてこれほどまでに正論を述べていることに驚きました。あまり反応のない同業者も多い中で、気候変動からのアプローチで住宅を快適にする話が分かりやすく書かれています。ぜひ、皆様も一度ご覧になってみてください。

海外の気候変動

環境先進国では、「気候変動影響は国民や若者の人権侵害である」という考え方を持つ人々が増えており、国や企業に対する気候訴訟が起きているそうです。その結果、オランダ最高裁では年間25%の削減を国に強制するなど、環境問題に真剣に取り組まないと国も企業も裁判リスクを負う状況になってきたそうです。

日本ではまだまだとのことですが、住宅は長いスパンで考える必要があるため、このような動きにも適合する住宅にしたいですね。

すき間風と間違われた コールドドラフト

テレビで取り上げられていた窓の隙間風を止めるテープですが、窓から冷たい風が来ることをすき間風と考えているのは間違いのようです。

確かに、すき間風と感じるほどの気流は感じますよね。しかし、これはコールドドラフトと呼ばれる現象で、窓の断熱性が足りないために窓自体が冷やされ、室内の空気が足元へと気流になるものです。つまり、すき間風ではなく、窓の断熱性を高めることで解消できます。

2024年には先進窓リノベに補助金が出る予定です。現在は閣議決定段階で、国会での承認後に予算が編成される予定です。詳細は追って報告されますが、2023年よりも予算は増加するとのことです。

皆様も、不快なコールドドラフトを補助金を使って解消することを考えてみてください。

気候問題は壮大な問題ですが、一歩として、冬を我慢しない生活を送ることができます。電気代の高騰が怖い昨今では暖房を抑えがちですが、多くを消費して快適性を得るのではなく、家を冬に強い家にすることで経済性や快適性を得られるだけでなく、気候問題にも対応できます。

気候問題への補助金が出ているので、皆様も快適と感じる家へのリフォームや建て替えを考えてみてください。