どんなマイホームを持つと幸福度が上げることができるのか?

大阪市城東区で性能とデザインにこだわったお家づくりをしている平和建設のスタッフです。
少し前の資料ですが、今回は以下の資料を読み解いていこうと思います。

住まいが主観的幸福度に与える影響
宗 健 ・新井優太
https://www.jstage.jst.go.jp/article/uhs/2018/103/2018_132/_pdf

リクルート住まい研究所 元所長 宗 健さんを中心に2018年に発表された論文です。
この論文を通して、マイホームの最適な選び方を考えたいと思います。

マイホームとは個人的で主観的な幸せに深く関係していることは昔から言われてきましたが、
この論文では1万人以上もの回答をもとに統計をとり、暮らし方、持ち家、賃貸、築年数、近隣環境、地域性など住まいとその取り巻く環境にまで範囲を広げた興味深い調査です。

面白い論文なので、ぜひ本文もご覧になってください。
そのうちでマイホームを選ぶときに役立ちそうな情報をピックアップして考えていきたいと思います。

主観的幸福度とは? 

よく目にする国別幸福度ランキング
日本は低く、フィンランドなど北欧の国々が高いと言われているニュースなどでもよく取り上げられるランキングは主観的なアンケートを中心につくられています。

幸せは主観的なもの
ととらえている今回の住まいが『主観的幸福度に与える影響』宗 健 ・新井優太 も主観的であることは幸せを測るのに主観であることは問題ないようです。

賃貸よりも持ち家の方が幸せ?

以下の内容から住居形態アパートよりも持ち家の方が主観的に幸せを感じている方は多いようです。
特に主観的建物満足度では持ち家6.36に対して賃貸の場合5.42と大きな差がついています。

主観的地域満足度/主観的建物満足度

主観的地域満足度の平均は、全体では 6.24 である。年齢別では 65 歳以上が 6.91 と高く、既婚が 6.48、子ども有りが 6.48、持家が 6.51 と高いが、住居形態アパートが 5.82 と低い。

主観的建物満足度の平均は、全体では 5.86 と主観的幸福度、主観的地域満足度よりも低くなっている。年齢別では 65 歳以上が 6.64 と高く、既婚が 6.14、子ども有りが 6.35、持家が 6.36 と高いが、住居形態アパートが5.02 と低い。

築年数による性能不安が発生すると幸福度は大幅に低下

持ち家であっても
築年数が25年以上30年未満で「-0.14」
築年数が30年以上「-0.21」
と大幅に下がってしまいます。

住宅ローンがまだ残っている段階でこれほどまでに大幅に幸福度が下がるのには住宅性能の不安が発生していることが考えられます。

将来にも自信が持てる住宅基本性能の家を建てると幸福度は続く?

主観的建物満足度を向上させ建物の経年劣化・陳腐化を抑制するための更新やメンテナンスを進めていく必要があることが示唆される。

と本文では書かれています。
つまり、水まわりのリフォームや外観のリフォームなどのメンテナンスをすることで幸福度は維持できるということだそうです。

しかし2018年当時にまとめられたこの論文から大きく変わるのが、断熱(省エネ)性能の義務化や耐震の4号特例の縮小などの厳格化が進んでいます。

これから何十年先を考えたときには
簡単なリフォームだけでは資産性を維持できなくなってくるかもしれません。
大切なものは、将来にとっては普通のことになるかもしれませんが、住宅の基本性能は高い性能を維持し、自分の家は住みやすいといつまでも感じられることが主観的幸福度を引き上げることなっていきそうです。

土地価格も高止まり、
建築費用も高いままですが、

今後職人不足などの問題で家の価格は上がり続けることが予測されています。
出来るだけのことはさせていただきますので、ぜひ人生をよりよくし、生活の質を引き上げること
お家ができることはあると思いますので、ぜひご相談してください。