マンション内のカビを抑えるリノベーション

大阪市城東区で、性能とデザインにこだわった家づくりを手掛ける平和建設のスタッフです。
中古マンションの購入に併せてリノベーション工事をあわせたお家づくりを考えている方が多くなりました。それほどに大阪の不動産価格が上がったということかもしれません。

新築時の間取りが少し古臭いと感じる方も多く、最新のデザインにリフォームして満足度の高いリノベーションを行うことはとても楽しいですよね。

しかし、マンションリノベーションの事例を見ていると、性能向上、特に断熱工事が少ないことや、素敵な照明や家具にも関わらず、アルミ窓枠にシングルガラスを使用していることなど、気になる点が見えてきます。

無垢フローリングでもスリッパなしでは足元が冷たく感じる可能性があります。そんな残念なリノベーションにならないように、築年数やカビの問題など、実際にリノベーションを行う前に確認すべきポイントを以下にまとめました。

築年数で変わる窓

マンション情報をネットで見ると、窓のグレードはわかりにくいです。何千万とするマンションでも、シングルガラスにアルミサッシということはよくあります。また、アルミサッシにはシルバー以外の色もあり、写真だけではわかりにくいです。そんなときは築年数を参考にしましょう。

2000年前後まではシングルガラスが多く、分譲会社のハイグレードモデルではペアガラスが多いです。2000年以前の建物を検討している場合、窓だけでなく、玄関なども断熱性が低いものが使用されている可能性があります。

マンションのカビ問題

建築基準法が改正され、24時間換気システムの設置が義務付けられたのは2003年です。それ以前の建物では、暖かいリビングや浴室、洗面室で発生した湿気が主に北側の寒い部屋や窓に付着して結露水になることがあります。リフォーム済み物件ではわかりにくいので注意が必要です。

対応策としては、寒くなりがちな部屋を断熱工事や開口部の工事で空気バリアフリーにすることが有効です。

マンション内でカビが発生しやすい部屋

北側の部屋はカビが発生しやすいです。子ども部屋など、北側の部屋は日当たりが悪く、共用廊下に面している壁が冷やされて結露が発生しやすいです。

北側の窓やその周辺、収納などには十分に注意してください。また、高層階と比べると、低層階の方がカビが発生しやすいと言われています。地下水の浸入や地面の蒸発、排水システムの問題などにより、地下階や低層階の部屋に湿気が浸入する可能性があります。

部屋干しします??

共働きの家庭では洗濯物の扱いが問題になりがちです。部屋干しすることで湿気が室内に発生し、カビのリスクが高まります。そんなときは、エコカラットなどの調湿ができる湿気対策建材の採用をおすすめします。

カビの問題や断熱性など、中古マンションには改善すべき点が多く存在します。マンションリノベーションの際には、デザイン性だけでなく、快適性を実現する性能向上も同時に行うことをお勧めします。

長期的にお住まいになることを考えている方も多いと思います。特に初めてマンションを購入される方は、上記の点に特に注意してください。